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切なさ
経堂一丁目の記録・9/26
気になった理由
その空はまるで失恋のようだった。 だから足を止めた 空には虹がかかっていた 雨が降っている。静かに音を立て。 暗い。冷たい。ジメジメとした天気。 先の道は雨で見えず、車は水を弾きながら進んでいる。 今どこに居て、この先に何があるのか全く見えない。 それでも先に進まなければいけない 私はそんな天気が嫌いだ。 雨が降ると悪いことばかり考えてしまう。 あの時、素直に謝っていれば、あの時あんなことを言わなければ。 あの時もあの人が隣にいれば。 失恋は雨。 前が見えない。 足元は歪んでいる。 気温も下がり、 今からでも滑ってしまいそうだ。 高速道路の車は滑ってしまえば簡単に死ぬ。 怖い このまま何も変わらず、前が見えず気持ちは落ち込み、簡単に死んでしまうのではないか。 そう思っていた。 けれどそんな曇り空が止んできた時、雨の向こうに 虹があった 雨がなければ虹は生まれない。 今は先が見えない でも今ここで立ち止まってしまえば この虹に辿り着くことはできない。 だから進む。 いつか雨がやんだ時、 後悔をしないために。 あの虹の向こうには きっとまた新たな世界が広がっている。 どうなるかはわからない。もしかしたら辛く苦しいかもしれない。 それでも進む。 きっと、明るい。そう信じて そう思えたから私はまた、あの虹に向かって歩き出した